トビリシ旧市街の中心にひっそりと佇むLower Bethlehemi Churchは、この街の豊かな宗教史と多様性を伝える一角です。Saint Stepanos of the Holy Virginsの教会として知られ、14世紀から19世紀にかけての歴史を持ち、威厳あるNarikala(ナリカラ)要塞の麓に位置します。1868年から1870年にかけて大規模な変革が行われ、当初はアルメニア教会として機能した後、1988年にジョージア正教会に移されました。
ソロラキ山脈(Sololaki Range)の北稜を進むと、この教会の独特な立地が目に入ります。Betlemi Stair-Street沿い、Kidisubaniの急斜面に張り付くように建つ煉瓦造りの堂は、まるで崖から自然に生えたかのようで、周囲に優雅さと神秘性を添えています。
この場所にはもともと、イランからのアルメニア人移民によって設立されたSurb Stephanos修道院がありました。1868年にドームを持つ教会が建立されて以来、1910年の修復や1991年から1997年にかけての内部彩色など、幾度もの改修を経て現在の姿になりました。
現在の教会は、石張りの煉瓦城塞の上に載る「inscribed cross」形式を特徴としています。ドームの窓はアーチの内側に納まり、出入口は北と西に配置されています。北側入口へ続く堂々たる二方向の石階段の上には、アーチ型の鉄扉のルネットに描かれた「Saviour Not Made By Hands」のイコンが飾られています。
教会の名を冠するBetlemi Districtはトビリシの歴史的景観の重要な一角を成します。崖沿いに続く120段のBetlemi Stair-StreetはLowerとUpper Bethlehemi Churchesを結ぶ道で、市内でも最も魅力的な町並みを印象的に巡ることができます。
