オズルゲティ州立ドラマ劇場の廊下には、かつての上演のささやきが今も残っています。正確には150年以上もの歳月を刻んできた場所です。グリア(Guria)の演劇文化はこの壁の中に凝縮され、文化遺産としての尊い地位を築いています。
1868年以降、この劇団は舞台がある場所ならどこでも上演を続けてきました。しかし1962年、彼らは古典的なギリシャ様式の壮麗な建物に拠点を移し、そこで本拠を築きました。これはジョージア国内でも屈指の劇場で、トビリシ・フィルハーモニックに次ぐ規模を誇っていました。
内部は2階席合わせて750名もの観客を収容できる広さを持ち、五層に及ぶ威容と半円形のパルテールが広い舞台を美しく引き立てます。天井には、ジョージアを代表する戦争画家アポロン・クタテラゼ(Apollon Kutateladze)による幻想的な天井画が掲げられています。
しかし、この劇場の魅力は建築だけにとどまりません。ここはアレクサンドレ・ツツナヴァ(Alexandre Tsutsunava)への生きたオマージュでもあります。1881年生まれの彼は単なる俳優ではなく、この劇場の初演を指揮し、ジョージアのオペラや映画の基礎を築いた偉大な演出家でした。
話を少し現在に進めましょう。
4年間の中断ののち、オズルゲティに復活したアレクサンドレ・ツツナヴァ名義のプロフェッショナル州立ドラマ劇場の幕は再び上がりました。オープニングは見事で、ヴァシル・チゴギゼ(Vasil Chigogidze)が演出したノダル・ドゥンバゼ(Nodar Dumbadze)作『Yearning - Do Not Wake Up』の重厚な上演が観客を魅了しました。会場には単なる劇場ファンだけでなく、イラクリ・ガリバシュヴィリ首相や議長のカハ・クチャヴァら政界の重鎮も列席しました。
そして改修についても触れねばなりません。カルトゥ慈善財団(Cartu Charitable Foundation)は実にGEL 20 million(米ドルで数百万に相当)を投じ、劇場を現代的な傑作へと生まれ変わらせました。舞台や稽古場、楽屋、ラジオ劇場に至るまで刷新され、さらに博物館スペースが設けられ、障がいのある方への配慮も行き届いています。
次にオズルゲティを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってください。遺産の息吹、濃密なドラマ、そしてジョージア演劇の心に触れるひとときをお楽しみください。
