カヘティの中心部、風光明媚なワイン生産の村Shildaの近くに、ジョージアの多様な宗教史を雄弁に語る歴史的な宝石、Nekresi Fire Temple(別名:The Temple of the Sun)が佇んでいます。その立地と構造は、ジョージアにおける古代からの占星術の豊かな伝統を今に伝えます。
Nekresi Fire Templeは古代の寺院群の一部で、数十年前に畑を耕していた地元の農民によって発見されました。1997年の発掘調査で、各辺が50メートルという大規模な正方形の構造の隠された歴史と建築的意義が明らかになりました。
独特の建築的特徴から、研究者たちはこの神殿が天体観測を目的に設計され、占星術を教授する拠点として機能していたと結論づけています。建造は2世紀頃と推定され、4世紀にはキリスト教徒によって破壊されたと考えられています。
火の神殿の近くにはNekresi Monastery Complexがあり、教会、バシリカ、ワインセラー、塔、そして4世紀から18世紀にかけて建てられた住居群が点在しています。この二つの重要な史跡が間近に並ぶことで、異教とキリスト教の過去を併せて見られる稀有な機会を提供し、歴史愛好家や好奇心旺盛な旅行者にとって魅力的な目的地となっています。
Nekresi Fire Templeを巡っては、ゾロアスター教の火崇拝との関連や、夏至と冬至に合わせた配列から太陽崇拝の可能性を示す説など、さまざまな興味深い仮説が唱えられています。あるいはマニ教の聖域だったのではないかという主張もあり、その神秘性を一層高めています。
現在、遺構は基礎部分のみが残る状態ですが、ジョージアの国の重要な不動文化遺産(Immovable Cultural Monuments of National Significance of Georgia)に登録されています。この称号はその歴史的・文化的価値の高さを示しています。ジョージアの多様な宗教史や占星術の歩みをたどりたいなら、Nekresi Fire Templeは必訪の地です。
