バトゥミの中心、Tamari集落に佇むノーベル兄弟バトゥミ技術博物館は、ジョージアの工業化の足跡を伝えるユニークな存在です。2007年に「Adjara Museum」公共法人の一部として設立され、2000点以上の収蔵品がここに保管され、技術と産業の変遷を生き生きと語ります。
19世紀後半から1917年頃まで、この建物は「Nobel Brothers Oil Industrial Partnership」、通称「Batumi Office」の活動拠点でした。現在の博物館は、19〜20世紀初頭にかけてバトゥミが国際的な貿易港都市へと発展した歴史の余韻を伝えています。
ノーベル兄弟をはじめ、Baron Alphonse Rothschild、Mantashev、Shelengovsky、そして「Trudy」社など、この時代に南コーカサス地方に深い影響を与えた人物や企業の技術的成果が見どころです。産業面だけでなく、博物館はジョージアとスウェーデンの関係といった興味深い逸話も紹介します。
バトゥミ地区の王室邸宅の発展史や、中国人のLao Jing Zhaoがバトゥミ周辺で果たした役割、さらには19世紀後半から20世紀初頭にかけての茶やたばこ生産の歩みなど、多彩な物語が来訪者を待っています。
また、写真の先駆者として知られるProkudin-Gorskyに関するコレクションは、かつての風景や人々の姿を色鮮やかに伝える貴重な資料です。
開館時間は毎日10:00〜18:00。ノーベル兄弟バトゥミ技術博物館は単なる収蔵庫ではなく、産業の発展、国際関係、ノーベル家の遺産にまつわる多面的な展示を通じて、技術史の魅力を体感できる場所です。ぜひ足を運び、当時の技術的驚異と地域に残したノーベル家の影響をご覧ください。
