バトゥミの51 Demetre Tavdadebuli Streetに威風堂々と佇むバトゥミ母なる神大聖堂は、活気ある街の中の静謐な精神のオアシスです。黒海にほど近いこのジョージア正教の大聖堂は、1898年から1903年にかけて建設され、バトゥミの美しい海岸や壮麗な自然景観と呼応する穏やかな敬虔さを放っています。
もともとはカトリック教会として建立され、ジョージアのカトリック実業家たちとZubalashvili兄弟による発案で建てられました。母の霊を慰めるための記念として、彼らはイタリアから優れた建築家を招き、エレガントなネオ・ゴシック様式で設計しました。三廊式バシリカが高い基礎の上にそびえ、東側の正面には両脇に堂々とした鐘楼が立ち、前後の軸には五角形の張り出しが配されています。その威容は一目で訪れる人々を魅了します。
ソ連時代には教会は閉鎖され、高電圧実験室として用途が変えられるなど、宗教が抑圧された時代の痕跡が残ります。しかし1989年に大聖堂はジョージア正教会へと戻され、Catholicos-Patriarch Ilia IIの下、多くのバトゥミ市民が正教会で洗礼を受けるという象徴的な再出発を迎えました。
現在、この大聖堂はバトゥミとラゼティ(Lazistan)の教区大聖堂として、バトゥミの豊かな遺産、宗教的多様性、建築的威厳を象徴しています。2011年には文化遺産記念物に指定され、歴史と信仰を宿す場として訪れる人々に静けさと壮麗さの調和を体験させてくれます。
