南ジョージアに位置するKtsia-Tabatskuri管理保護区は、手つかずの大自然を色濃く残す場所で、訪れる者に原始的な美の体験を提供します。保護区の中心にはタバツクリ湖(Tabatskuri Lake)があり、国内で最も深く最大の湖で、平均水深は15メートル、最深部は40メートル以上に達します。
Ktsia川(Ktsia River)が流れ込むこの湖は、繁殖地や渡り鳥の中継地として重要な湿地帯を形成しています。中央に浮かぶ独特の島を持つタバツクリ湖は、景観の美しさだけでなく生物多様性でも際立っています。
鳥類観察者や自然愛好家は、black and white storks (Ciconia nigra / C. ciconia)、common crane (Grus grus)、corncrakes (Crex crex)、Caucasian grouse (Lyrurus mlokosiewiczi)、velvet scoters (Melanitta fusca) など多彩な鳥種を観察できます。また、多くの渡り水鳥の休息地にもなっており、バードウォッチングに絶好の場所です。
猛禽類も生息しており、eastern imperial eagle (Aquila heliacea) や greater spotted eagle (Aquila clanga) が空を支配します。しかしその豊かな生物相は鳥類だけに留まりません。保護区内では45種の哺乳類が確認されており、Eurasian otters (Lutra lutra)、wolves (Canis lupus)、red foxes (Vulpes vulpes)、European badgers (Meles meles)、Eurasian lynxes (Lynx lynx) などが観察されます。
保護区は高地の集落MolitiとTabatskuriに接しており、後者は湖にまで広がっていて、荒野に文化的な彩りを添えます。Tskhratskaro峠も保護区内にあり、見どころのひとつです。
Ktsia-Tabatskuri管理保護区は環境面でも重要で、Baku-Tbilisi-Ceyhanパイプラインの一部が保護区内を通っており、環境への影響が懸念されています。
小さなサファリのような手つかずの自然を体験したい方には、Ktsia-Tabatskuri管理保護区へのドライブが忘れられない旅になります。ジョージア最深の湖を訪れるだけでなく、多彩な野生動物や高地の素朴な村々の魅力にも出会えます。
