チアトゥラの自然の美と豊かな文化の只中に、街の演劇遺産を体現する堂々たる存在、Akaki Tsereteli Drama Theatre(アカキ・ツェレテリ劇場)が佇んでいます。中央広場を見下ろす静かな番人のように、この歴史ある劇場は19世紀以来、訪れる人々を魅了してきました。
1901年、劇場はアカキ・ツェレテリの作品「The Little Kakhi」の熱演で初めて幕を開けました。1910年までに常設劇団が結成され、以後シェイクスピアの古典やモリエール、Lope De Vegaの傑作、さらにはPolikarpe KakabadzeやDavit Kldiashviliといったジョージアの劇作家による名作が上演されてきました。とりわけKakabadzeの「Kvarkvare Tutaberi」は金字塔となり、Mikheil Vashadzeが演じたKvarkvareは伝説的な名演として語り継がれています。
1950年代にはソビエトのフェスティバルで2度受賞し、後にハンガリー国際演劇祭でも栄誉を勝ち取るなど、劇場の評価は国内にとどまらず国際的にも高まりました。
1949年には新たな建物が落成し、ジョージアの詩人Akaki Tsereteliの名が与えられました。鉄道駅の正面に堂々とそびえるその建物は、高いアーチと精緻な鉄細工、深い思索にふけるTsereteli像が印象的です。外壁にはスターリンの横顔を中心に労働者や子どもたちが配されたソビエト風の石製フリーズが劇場の外観に力強い表情を添えています。
館内は細やかに装飾され、600席以上を収容できるゆとりある空間(床面積は約140 m²)を誇ります。芸術愛好家も歴史探訪好きも、Akaki Tsereteli Drama Theatreを訪れれば、チアトゥラの活気ある文化の過去と現在が交差する魅力に出会えるでしょう。
