Tsalenjikha Cathedral(別名: Transfiguration of the Savior)は、ジョージアの豊かな宗教的・芸術的遺産を物語る存在です。Samegrelo地方の西部にある町Tsalenjikhaに位置するこの中世の正教会は、10世紀から13世紀にかけて建立され、14世紀から17世紀にかけて建築や装飾の追加が行われました。
十字ドーム様式で建てられたTsalenjikha Cathedralは、アーケード付きの回廊が3つあり、そのうち2つは中世Samegrelo(Odishi)公国を治めた王家House of Dadianiの家族礼拝堂として用いられていました。境内には2階建ての鐘楼や、長さ40〜45メートル・高さ3〜4メートルに及ぶ興味深い地下トンネルもあります。
この大聖堂を特徴づけるのは、時代や作家の異なるフレスコ画と壁面碑文の独自のコレクションです。ビザンティンの画家Cyrus Emanuel Eugenicusは、Samegrelo公爵Vameq I Dadianiの依頼を受けて14世紀に華麗なフレスコを制作しました。これらは後期パレオロゴス様式の美術を代表する作品として今も鑑賞できます。17世紀には司教Eudemon Jaianiが絵画の修復を行いました。
この大聖堂の歴史的重要性は美術や建築にとどまりません。かつては聖母のイコンが安置されており、Queen Ketevanがイランで悲劇的な最期を迎えた後、Alaverdiの総主教Mitrophaneがそのイコンを救出しました。また、写字士や写本制作の拠点としても機能し、宗教文書の保存に大きく寄与しました。
現在のTsalenjikha Cathedralは、豊かな歴史、印象的な建築、圧巻のフレスコ画を求める旅人を歓迎します。ジョージアのSamegrelo地域に足を運び、この魅力あふれる聖地で時を超えた美と精神性に浸ってみてください。
