ジョージアのカズベギ地区に隠れたゲルゲティ氷河は、オルツヴェリとしても知られるカズベク山の南東斜面に堂々と位置しています。この氷河は、全長7.1キロメートル、表面積は11平方キロメートルという壮大な光景を誇ります。
ゲルゲティ氷河の影に立つと、氷河の舌が海抜2,900メートルまで降りているのが見えます。これは単なる氷河ではなく、自然によって刻まれた物語であり、その大部分は古代の侵食された火山カルデラの中にあります。
カルデラの北側の縁を見上げると、カズベク山の威圧的な円錐形が空にそびえ立っています。それに対して、氷河が降りる南側の縁は、オルツヴェリ山の強大な存在に囲まれています。
氷河の左端の高い位置、海抜3,650メートルには気象観測所があります。この前哨基地は氷河の状態を監視し、変わりゆく天候条件の下でその進化を測定し記録しています。